想像の幻想論

様々な思考の束

「エヴァQ」評論

エヴァQは同性愛の映画です。いや、カヲルくんとシンジだけでなく。全員。

ネルフ側はゲンドウと冬月が擬似父子関係を結んでいて、カヲルくんとシンジがBLで、レイがほっとかれています。

ヴィレ側はミサトとリツコが相棒で、リツコとマヤがレズで、アスカとマリは擬似母子関係(監督が何かでアスカは母に見捨てられなかったから式波と言ってましたが、擬似的な母がいるからってお前)、そしてトウジの妹も多分リツコに憧れています。

Qはネルフというゲイ集団とヴィレというビアン集団が戦って引き分けになった映画です。

レイはホモソーシャルな集団(ネルフ)における異分子ですから迫害されていて、最後に同性であるアスカに生きる理由を与えられています。

シンジとアスカが最後に手を繋いで歩いたのは、ホモソーシャル(ホモセクシャル)で固まった世界を変えるという象徴です。

性差別とは、性別によって違う差別をすることです。それにより、同性間は共通利害を持ち意思疎通ができますが、異性間はコミュニケーションができなくなります。断絶された世界において、果たして二つの性は和解することができるのでしょうか。というのが私の見解です(狂っている…)。

追記:アスカもアニメ版で「赤ちゃんなんか欲しくないのに」って言ってたのが、Qではコネメガネと延々母子プレイしてるし、庵野は「母親になりたくない女性が別の女性に母親になってもらう」ことを解決策だと思っている節があるし、ゲンドウも「父親になりきれなかった男が別の男に父親になっれもらうことで心を安定させる」とかヤバイモラトリアムをやっていたし…そのヤバイ状態を混乱させるのがシンジという異分子なのじゃ